コミケに参加するために(サークル編)

申し込み編 会場準備編 会場販売編

申し込み編

1)サークルで参加するにはまず同人誌、あるいはなにか販売できるものが必要。

ただし、販売物は無料配布のものでもかまわない。
だが、販売前にスタッフのチェックが入るのでペラ紙一枚とかでは認められない。
また、スタッフのチェックによっては販売停止、あるいは修正といった措置もとられる。

2)申込書を手に入れる。

申込書はコミケ会場か、あるいは通販で受け付けている。ただし申込書の販売にも期間があり、その期間の間にしか売ってくれない。

WEBでも申し込みはできるが、WEB上の申込書には紙の申込書に記載されている申し込み番号が必要なため、使わなくても紙の申込書は必要。

申込書は会場では1部1000円、通販では送料込みで1400円。WEB申し込みはそこにさらに手数料がかかり1500円。

申込書通販住所:郵便振替口座 00180-6-615660 コミケット申込書通販係 1400円

WEBからの申し込み:サークルドットエムエス 1500円(受け付け期間あり)

3)紙の申込書を使用する場合は印鑑が必要。

4)申込書の記載はかなりむずかしい。見本を熟読するように。コミケの申込書チェックはかなり厳しく、いい加減な書き方では必ず落とされる。

5)申し込み番号を控えておくと、合否が書類到着日より数日早くWEB上に調べられる。

6)申し込み費用は7500円(13年8月現在)

7)申込書にはマンガレポート用の用紙がついている。これは描いても描かなくても当落には関係ない。
サークルが落ちてマンガレポートだけがカタログに記載される場合も、その逆の場合もある。
しかしマンガレポートはカタログの花なのでできれば描いてみよう。

会場準備編

さて、申し込みも終わり、運命が味方してあなたはサークル参加することができた!

ここからはサークル参加したときの会場内での注意。

1)遅刻厳禁

サークル入場は7時半〜9時。駅から会場まで、会場から各スペースまでも時間がかかるので余裕を持って。
コミケは遅刻にかなり厳しい。時間を1分でも過ぎたらたとえ参加費を払っていても会場にいれてもらえない。その場合はどうするかというと一般参加者として列に並ぶしかない。
事故や車両故障、迷子、人助けをしていた、暴れ牛に襲われたなど、いかなる理由があってもダメ。諦めるしかない。
冬に豪雪地帯からくる人たちは神頼みする他ない。


2)受け付け・見本誌提出(9時半まで)

その日販売するものを提出して販売可能かどうかチェックを受ける。18禁のものは絵の場合はその場でマジック修正受けることも。
スタッフがスペースを巡回するので大人しく待つ。待つのが苦手な人は自分からコミケスタッフのスペースに同人誌を持っていってもいい。
当日販売するものには「見本誌票」という青いシールを貼る。これは申込書セットについているので、申し込みをしたあと保管しておくこと。
うっかり捨てたり紛失したり足りなくなった場合はスタッフが何枚か持っているかもしれない。
見本誌票と一緒に「参加登録カード」という白いカードを提出。印鑑が必要。


3)まずは挨拶

両隣の人が来てたら「おはようございます。よろしくお願いします」と挨拶。必須ではないが、これがあるのとないのとじゃまた違ってくる。
たとえばおつりが足りなくなったとき助けてもらえるかもしれない、一時的にスペースを空けるとき見ててもらえるかもしれない。
誰だって挨拶されて悪い気になる人はいない。先に挨拶された場合は「こちらこそ、よろしくお願いします」と返しておこう。

4)スペース設置

受け付けと前後するかもしれないが、スタッフが来るまではスペースを設置することに専念しよう。
通常は本を並べ、その本に定価を書いたふだ(ポストイットなど)を貼る。
小説などはあらすじを書いた看板を設置しておくと親切。また、自分のスペース番号なども書いてあるとGOOD。
スペースの机は新旧いろいろなので通常は布などを敷く。
スペースの飾りつけ、見栄えはセンスなので、他のサークルの設置も見て参考にしよう。
隣のスペースの人が遅れてくる場合もある。その場合、スペースの上には椅子が乗ったまま、チラシが乗ったままという状態になっている。
周りが乱雑だと買い物客も寄りにくいので、9時すぎても来ない場合は適当にかたづけておいてあげた方が、自分のスペースにとってもよい。

5)出入り口閉鎖

9時にサークル入場が終わり、9時半には各ホールの扉がいったん閉鎖され出入りができなくなる。この時点でホールにいるのはサークルとスタッフのみ。
一般入場より先に購入させてほしいという人もくるが、販売は開場してからが原則。


6)一斉点検
9時45分、井上陽水の名曲「夢の中へ」に乗って一斉点検。以前爆発物が置かれたことによる措置。一斉点検はこの御終了まで2度ある。

7)10時開場!


会場販売編

さあ、準備もできた! 開場の拍手だ。ここからはあなたと一般参加者の戦いがはじまる!

1)笑顔は必要か?

自分の作ったものを自分で売る。それを相手が買う。一対一の真剣勝負。ここにコビはいらないと思う人もいる。 でも、もし相手が購入してくれたなら、その人はあなたの心に触れ、共感をもってくれたということだ。その場合は笑顔でお礼を言っても罰は当たらない。
立ち読みしても買ってくれない人もいる。そのときは心境は複雑だろうが、ちょっと届かなかっただけだ。気持ちを切り換えよう。

2)おつりは大丈夫か?

朝一番でいきなり1万円札を出す人はいないとは思うが、絶対いないとは言えない。こちらも商業のプロではないのでその場合はお釣りがありませんと断ることもできる。
しかし自分の本が1000円以下の場合は100円硬貨はそれなりに用意しておこう。銀行で両替ができるので100円硬貨、あるいは自分の本が50円や20円の端数になった場合は、10円硬貨も用意しておくべき。
おつりが足りなくなった場合は開場スタッフに両替、隣のサークルに頼んで両替、自動販売機や食品を購入して両替という方法がある。

3)スケッチブックを頼まれたら

余裕があったら引き受けてあげよう。参加者にしてみれば記念品ものだ。他の人の絵が乗っている場合は眼福ということも。
スケッチブックを預かった場合、何時までにとりにきてもらうか時間の約束を。もしその時間までに来ない場合、 または自分が帰宅する場合はスケッチブックはスペースに置いておくことを了承してもらおう。

4)差し入れをもらったら

嬉しくててんぱる場合も多い。相手の名前と住所、またはメルアドを聞いておき、後日お礼のメールか手紙を出そう。

5)列ができてしまったら

2〜3人くらいなら気にしないでいい。5人以上になると本の受け渡しを急ぎ、7人以上になるとスタッフが飛んでくるので整列を任せればいい。

6)売り切れたら

初心者にあるまじき奇跡だがないとは言えない。販売物がなくなったら「売り切れました」と紙に書いておいておくこと。 あとは喜ぼう。

7)トイレに行きたくなったら

一人しかいない場合は紙に「○時までに戻ります」と書いて販売物の上に置いておき、隣の人に挨拶しておこう。

8)おなかがすいたら

スペース内で食事をとることもできます。有明会場内には食事をする場所もあるので、いったん席を離れることも。 コンビニや屋台もあるのでテイクアウトも可能。スペース内で食べていてもお客さんがくるのでお手拭き必須。

9)同人誌を買いに行くとき

一人しかいない場合は紙に「○時までに戻ります」と書いて販売物の上に置いておき、隣の人に挨拶しておこう。

10)1冊も売れなかったら

泣こう!



Page top